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CGI環境変数
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CGIとは、Common Gateway Interface の略ですが、シェルスクリプトやPerlスクリプトでの入出力の際に共通の(Common)「環境変数」が利用できるという点が、CGIの最大の特徴であると思います。これらの変数は読み出し専用ですが、Perlスクリプトでは %ENV という名前の連想配列(ハッシュ)にあらかじめセットされており、容易に値を参照できます。
なお、この環境変数とは別に「シェル変数」というのもありますので、区別してください。
SSIやCGIでよく使われる環境変数を紹介します。この変数の値を参照してCGIに処理をさせたりすることもできます。ここではとりあえず、
<!--#echo var="VARIABLE_NAME"--> 文で値を表示させながら簡単に変数の内容について説明します。
- CONTENT_TYPE
(none)
データのMIMEコンテンツタイプを示す。image/gifなど。
- CONTENT_LENGTH
(none)
POSTによってデータを標準入力から送る場合、そのデータのバイト数。フォームでMETHOD=postにした場合、フォームデータのバイト数をこの変数の値から知ることができます。フォームデータのデコードをしているPerlスクリプトではこの値を使っているのでソースを見てみてください。
- GATEWAY_INTERFACE
CGI/1.1
サーバが実行しているCGIのバージョン。CGI/1.0、CGI/1.1など。
- HTTP_ACCEPT
text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,*/*;q=0.8
ブラウザが直接表示できるContent-typeの一覧。CGIまたはSSIを呼び出したあなたのブラウザの設定を読み出してプログラム(SSIの場合はWebサーバ)に渡します。
- HTTP_USER_AGENT
Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.9) Gecko/2009040820 Firefox/3.0.9
通常はブラウザ名、バージョン名が表示されます。これも、CGIまたはSSIを呼び出したあなたのブラウザの設定を読み出してプログラム(SSIの場合はWebサーバ)に渡します。
- HTTP_REFERER
http://www.psl.ne.jp/
このページを呼び出したリンク元URL。直接入力あるいはブックマークから呼び出した場合はこの変数には何も入りません。
- QUERY_STRING
METHOD=getによってフォームデータを送る場合、そのデータの内容。URL指定で「?」の後に来るものすべて。URLエンコードされています。
- REMOTE_HOST
(none)
CGIまたはSSIを呼び出したあなたのマシンのホスト名です。プロバイダのダイヤルアップ接続の場合は、その時接続されているプロバイダ側のサーバ名です。
- REMOTE_ADDR
118.8.140.18
CGIまたはSSIを呼び出したあなたのマシンのIPアドレスです。プロバイダのダイヤルアップ接続の場合は、その時接続されているプロバイダ側のIPアドレスです。
- REMOTE_USER
(none)
認証機能で得たユーザー名。呼び出したページが.htaccessなどでアクセス制限されていて、あらかじめID、パスワードを入力していれば、そのユーザーIDがセットされます。そうでなければなにもセットされません。「Perlスクリプトの部屋」のCommunication Boardなどのシステムではこの値を参照することでメンバーかどうかを調べています。なお、サーバの設定によってはこの変数にセットされない場合もあります。
- REQUEST_METHOD
GET
サーバへの要求方法。通常GETまたはPOST。
- SCRIPT_FILENAME
/var/www/vhosts/psl.ne.jp/httpdocs/httpd.shtml
呼び出したスクリプトの名前。ルートディレクトリ(/)からのフルパスで表示されます。
- SCRIPT_NAME
/httpd.shtml
呼び出したスクリプトの名前。URL(ホスト名を除く)で表示されます。後述するSERVER_NAMEと組み合わせれば完全なURLができます。
- SERVER_NAME
www.psl.ne.jp
呼び出したスクリプトがおいてあるサーバの名前。
- SERVER_PORT
80
呼び出したサーバのポート番号。デフォルトは80。
- SERVER_PROTOCOL
HTTP/1.1
サーバプロトコルの名前およびバージョン。HTTP/1.0、HTTP/1.1など。
- SERVER_SOFTWARE
Apache/2.0.52 (Red Hat) mod_perl/1.99_16 Perl/v5.8.5 DAV/2 PHP/4.3.9 mod_python/3.1.3 Python/2.3.4 mod_ssl/2.0.52 OpenSSL/0.9.7a
呼び出したサーバのソフトウエアの情報がセットされていることがあります。JAHのサーバでは、Apacheのバージョンなどを見ることができます。
- TZ
(none)
呼び出したサーバにセットされているタイム・ゾーン(地方時間帯)。JAHの場合はJapan(JST-9)となっています。時刻を扱うスクリプトを書くときにはこの値をチェックして、必要であれば $ENV{"TZ"} = "JST-9"; などと値を日本標準時にセットしておく必要があります。